定額制(例:月900円)で好きな曲を聴き放題…もうそんな時代ですね。ひたすら【高音質】を求める方にとっては、「インターネット通信で、そんなものが良い音なワケがない!」と言いたくなるところでしょうか。しかし今回は、インターネットでの音楽サブスク配信のお話ではありません。

出典:iFi 日本語ブランドサイト

 音楽配信の流行に伴い、それに特化したオーディオ製品が次々に登場しております。しかし私はサブスク用途ではなく、ただ純粋にオーディオシステムのさらなる高音質化を狙って、iFi Audioの「ZEN STREAM」を導入しました。このネットワークオーディオプレイヤー(欧州ではストリーマーと呼ぶそうですよ)には、DACの機能がありません。LAN(有線 or 無線)のみの入力で、USB or 光同軸 のみの出力となります。つまり、デジタル→デジタルのD/D変換ですね。パソコンにこの仕事をやらせるとノイズがかなり発生してしまい、音質を損ねるということで、代わりにこのストリーマーが行います。

スイッチングハブを経由すると音質は向上する!


PC ➡ LANハブ ➡ LANハブ ➡ LANハブ ➡ LANハブ ➡「ZEN STREAM」➡ DAC

出典:Planex

 このセッティングがしたくて「ZEN STREAM」を導入しました。ハブには「エラー訂正」の機能が備わっているようです。PCから受け取った音楽データは幾らか損失している状態なので、それを「エラー訂正」してやることによって、音源の持つポテンシャルをなるべく損なわないという理屈です。
 10年前にこの情報を知り「ホンマかいな?(--〆)」と疑いつつ、試しにハブを1台導入してみました。まー結果は凄かった‼ 4台目になるとさすがに、音質向上の度合いは微々たるものになるので、打ち止めです。

 私は10年間「iTunes」+「AirMacExpress」で音楽を聴いてきました。世間的には iTunesの音は良くないという辛口評価でしたが……それは「AirMacExpress」無しでのPCUSB出力での話ですよね?
 「AirMacExpress」で「Air Play」をされてみた方々は「凄く音が良い!」という反応です。さらに、有線LAN+ハブ4連装からの「AirMacExpress」は凄まじい高音質です。そんな「AirMacExpress」ですが、時代の変化には勝てずにAppleはもう作らなくなってしまいました。

 スイッチングハブは金属躯体のモノがノイズに強いようです。最新の速いスピード転送のモノは二連装までしか、数珠繋ぎの効果はないという話です。(エラー訂正も二連装で十分ということなのでしょうか?)ですから私はあえて、二昔前の遅い転送速度の金属躯体のスイッチングハブ×4を利用しています。メルカリやラクマなどで二昔前の中古品が入手できるので、そちらを試されても良いかもしれません。

彗星のごとく登場した ZEN STREAM!

 iFi AudioはイギリスのハイエンドメーカーAMRの新ブランドで、かなり実力の高い製品であるのにお値段はさほど高くないという・・。どうやら、ハイエンド機にかかった開発費などが iFi ブランド製品の価格には反映されていないとか。しかしハイエンド機で培われた技術は搭載させるという、ありがたいメーカーです。

 手が届くネットワークオーディオプレイヤーがついにでた! 完全に「iTunes」+「AirMacExpress」の後継機です。念願だった「Audirvāna」からのLANハブ4連装もこの「ZEN STREAM」で可能となりました。ハブから別途、ルーターを介さなければ「ZEN STREAM」と通信されないという事実! それをiFiのサポートメールで初めて知るまでは通信接続できずに苦労しました・・・。(iFiのサポートは神です) ※Macでは「Audirvāna」→「AirMacExpress」出力が可能で、他ルーターももちろん必要ありません。

Audirvāna の音が凄い!!

 最も支持を得ている音楽再生アプリです。ついにWindows版が出た!ということで、お試し版で聴いたところ衝撃を受けましたよ。ただのPC→USB出力なのに、「iTunes」+「AirMacExpress」+ハブ4連装に匹敵する音を出しとるじゃん!! そして「Audirvāna」→ ハブ4連装 →「ZEN STREAM」はもう感激するほどの高音質の大進化です。「ZEN STREAM」は「Audirvāna」を公式にサポートしていることも、購入の決め手となりましたよ。

出典:iFi 日本語ブランドサイト

LANケーブルはBELDENが強い!

 低ノイズのLANケーブルで接続すれば、音質上とても有利です。LANケーブルの中身は2本ペア×4の線で構成されていて、この2本ペアのヨリ具合が低ノイズの肝となります。ベルデンのLANケーブル(1874A)は、このヨリが完全に接着されている(すごい手間かかりそう…)ので、ノイズに強い!という仕組みです。

切り売りの1874Aで自作したLANケーブルです。
さらなるノイズ除去のためにアモルメットコアを装着しています。

電源にはやはりこだわりたい

 「ZEN STREAM」に付属してくるスイッチングACアダプターは・・・まあそれなり程度です。せっかく良い機材を導入したのだから、機材のポテンシャルを十分に発揮させる電源が欲しいところです。おススメは同じ iFi Audio ブランドの「iPower II」か、もしくは「iPower Elite」ですね。

同軸 or USBケーブルのおすすめはこちら

マサモトガクフ・オーディオ話

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