重低音というワードがありますが、イメージ的には映画「ワイルド・スピード」に登場するような車が【ドゥッ!】【ドゥッ!】【ドゥッ!】【ドゥッ!】と爆音で鳴らしているアレでしょうか? クラシック音楽の鑑賞においても、ウーファーを活用した方がさらに良い響きを得られます。しかし使い方は、爆音ではなく【ガチの地味】! つまり、決して目立たせないことが重要なのです。

小さなサイズのウーファーだから丁度良い

出典:フォステクスサイト

 フォステクスのウーファー、PM-SUBmini2です。200(W)×185(H)×233(D) mm ですからコンパクトです。最初は「これで低音が響くの?大丈夫?」と少し不安になりました。鳴らしてみると確かに低音がよく響くけど、ワイルドスピードのアレではないわけですよ。キレなくただモワ~ンと..。「オイオイ故障品か?(;一_一) 」と心配しつつ、他スピーカー達といっしょに鳴らしてみました。そしたら、まー!激変!なんで? あんなにモワモワな音しとるのに、効果絶大じゃないっすか…。音源の演奏全体の響きがグレードUPする感じになります。コンパクトだから部屋の隅にそっとセッティングしやすいですし、地味にジワッと鳴ってくれさえすれば良いのでコレくらいで丁度いいんですよね。

低音はそもそも、音の方向性が違う!

高音が「ゴムゴムのピストル」だとすれば、低音は「覇王色の覇気」でしょうか。※技の強度ではなく性質の例えです。

 私が行うチューバのレッスン(合奏でも)では必ず、音の方向性を意識してもらいます。中高生のチューバの皆さんによくある「あるある」は、下のB♭が響かない、弱い、美しくない、とにかく上手く音を出せないということです。これはですね、音を届けるイメージが「ゴムゴムのピストル」になっているからなんですよね。(唇・歯・顎・息、様々な要素においては、ここでは割愛しておきます。) 低音とはそもそも、覇王色の覇気のように全体にワーっと広がるものであり、その性質を無視した演奏をしようとすると、良い低音が出せません。
 ドスッ‼っと直接的な圧力での低音が好ましい場面もあるでしょうが、少なくとも、クラシック音楽を聴く際には必要ではないと思われます。まるでオイルヒーターの熱のようにジワジワワワ~と伝わっていく響きの音が理想でしょう。「コレ効いてるの?」くらいが丁度良いのです。

推奨ラインケーブルと電源ケーブルはこちら!

 「低音だけを響かすわけだから、音質はそこまでこだわらなくても良いんじゃないか?モワモワなんでしょ?」…と思いますよね。しかし、ケーブルを良いモノに替えてみるとやはり、低音だけでなく合奏全体の響きがグレードUPしますよ。

マサモトガクフ・オーディオ話

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